南西諸島に位置し豊かな自然を残す奄美大島の生態系を守り持続可能な社会を築く為に調査・研究・提案をしている環境NGO
 
 
 
 
 
 

■ トピックス
2009/3/13・ ブログ始めました。 日々の情報はこちらをご覧ください。
2004/3/ 2・ 奄美野鳥の会 サイト内にアマミノクロウサギが外敵に捕食された写真が公開されています。

■ 入会案内
奄美哺乳類研究会は、会員を募集しています。多くの会員が必要です。

奄美哺乳類研究会の会員は、年齢も職業も性別も、みんなバラバラです。

奄美にいる人、都会にいる人。
調査に行ける人、行けない人。

バラバラですが、「奄美の自然を守りたい」と願う気持ちはひとつです。
ひとつの願いを叶えるために、バラバラのみんながそれぞれ出来ることで協力しあっています。

例えば、
クロウサギの調査をする人、まとめる人。
マングースを捕る人、写真を撮る人。
ウェブサイトを作る人。
時間がないのでお金をためて寄付をする人。

奄美の自然を守るためには、いろいろな人のいろいろな力が必要です。
何が出来るのか、何をすればいいのか興味のある方、分からない方はお気軽にお問い合せ下さい。

やらなければならないことは星の数ほどあります。

まずは会員になって、出来ることから一緒にはじめてみませんか?

もちろん会員になっていただくだけでも、「奄美の自然を守ることに賛同しています」という意思表示として私達の会が様々な提案を行う際に大きな数の力となります。

ご入会いただける方は、こちらまで御願いいたします。

■ クロウサギ調査日誌 第一部
奄美哺乳類研究会・森林総合研究所 合同調査:2003年2月6日〜11日
「森林の植生の回復とマングースの増加がアマミノクロウサギの生息頻度に与える影響に推定に関する調査(3):奄美大島南部を中心に」

皆様こんにちは!奄美哺乳類研究会に所属する酒巻です。
今年の2月に行われた調査を写真を交えながら報告したいと思います。
今回の調査は主に、地域ごとにアマミノクロウサギがどのくらい生息しているのか、を予測する調査です。
森林伐採などの物理的要因や外来移入種(マングースetc)などの生態的要因からどのような影響を受けているのか、また10年前に行われた調査との比較も大変興味深いところです。さて、どのように生息数を予測するかというと・・・
その前に、ご存じでしたか?アマミノクロウサギは夜行性(夜に活動する)なんですね。
なので夜に調査すると思われるかもしれませんが、夜山に入るのはあまりにも危険です。奄美の山は急な斜面が多いので足を滑らせたら大変。
夜は森の守神「ハブ」(ハブも夜行性)が活動しています。
でも一番の危険は・・・ケンムン(奄美伝説の妖怪)が出てきたらと思うと、あ〜恐ろしい・・・という訳で、夜の調査は無理なんです!(特に一人なんて絶対無理、ケンムンが・・・うぁ)調査は日中に行います。
どんなところを調査するかと申しますと、主に沢沿いです。
沢を上流に向かいながらクロウサギの糞の数を数えていくのです。
クロウサギは成獣で一度に30〜60個、一晩に100個以上の糞をすると言われています。糞の数を数え、その地域の個体数を予測する、という訳なんです。
それでは、アマミノクロウサギ調査日誌:第一部の始まりです。
(03/2/6 奄美大島 宇検村 小勝川)

(1)道無き道をえっちらおっちら・・・


(2)沢の中を歩く事も多いので胴長をはいてます。

アマミノクロウサギは日中は巣穴の中で過し、夜になると活動を始めます。
餌を食したり遊んだり、詳しい生態ははっきりとは理解されてはいませんが、奄美の素晴らしい星空の下でのんびりと暮らしてきたんでしょうね。

(3)糞を発見!まだ新しいぞ。
  
視線を下に慎重に沢沿いを歩いて行くと、比較的見晴しの良い、周りに木や植物が生えていない沢の流れのすぐそばに糞を発見する事が出来ます。
糞をする時って人間でもそうですが、動かずにじっとして無防備な状態になりますよね。
アマミノクロウサギの天敵はハブです。
草むらの中で糞をしているとハブに襲われる、ハブに襲われても気が付かないという危険性が高いんですね。
永年の生活の知恵ってやつです。
ですからほんとに目立つ所に、草をかきわけ糞を見つけだすというのではなく、環境の良い所であれば容易に糞をみつけることができます。

(4)沢の中の石の上に! 水は全く恐くないんですね。


(5)ヒカゲヘゴの新芽。

ちょっと一息。
南国特有の植物「ヒカゲヘゴ」です。
新芽が山菜のゼンマイみたいですよね。
でも大きさは大人の腕ぐらいありますよ。
食べられたとしたら一つでお腹いっぱいになっちゃいますね。
奄美の森ではいたるところで見る事が出来ます。

(6)食痕(食べあと)です。

草を食べた跡(食痕)がみつかれば必ず近くに糞を発見する事ができます。
笹の仲間が好きみたいですね。
奄美に比較的多いシダ類は食べないようです。
糞の大きさは人間の大人の爪の大きさぐらい。子ウサギの糞はひと回り小さいです。
真ん丸の球では無くちょっと楕円に近い球状です。
餌によって黒っぽいものや深緑のものがあります。
さて、糞を発見したらいつ頃脱糞したものかを調べます。調査では四段階のランクに分け区別して行きます。
1、新しい糞(盲腸の分泌液で触るとぬるぬるしています。脱糞から1日前後)
2、比較的新しい糞(照りが残っているものもありますが触るともうぬるぬるしていません。脱糞から2〜4日)
3、比較的古い糞(特有の白いカビが付着し始めます。乾燥しているものもあります。脱糞から5日以上)
4、古い糞(崩れかけているもの、丸い原形すら留めず崩れてしまっているもの。一週間以上)
(7)ここにも砂防ダムが・・・

砂防ダムのある川では魚の姿を観る事が出来ません。
この小勝川には3つの砂防ダムがありました。このような小さな沢にここまでの治水が必要でしょうか?

(8)新しい道路の為に森が・・・

砂防ダムの上に新しい道路が建設中でした。
その為に木が倒され森が崩され沢は赤土で汚されます。
このようなところにクロウサギをはじめ動物達が暮らしていける筈はありませんよね・・・。
当然、クロウサギの糞を多く発見したのはダムを越えた上流の方でした。


次回へつづく。

■ 木魔王(モクマオウ)の脅威!!
モクマオウ   防風林として北大島を中心に植林されたモクマオウ。
  れっきとした移入種なのだが、当て字で木魔王とか植物界のマングースとか呼ばれる程、海岸部の生態系に与える影響は大きい。勢力を伸ばしていく課程で砂浜を草地に変え、やがて砂浜全体を覆い尽くしていく。北大島では砂浜で繁殖するアジサシ類が激減した。
  そのモクマオウが自然に増殖し、南の古仁屋まで勢力を広げていることが1月の調査で分かった。
  このままでは田中一村が描いたような原生的な奄美の風景とそこに暮らす野生生物を永久に失うことになりかねない。
■ 奄美の動物達(生態系)を守りたい!!
モクマオウ   奄美の豊かな生態系を取り戻すためには移入マングースの撲滅が必要です。
  奄美哺乳類研究会はこれまでも様々な活動を展開し、そうした中で「奄美・マングース・プロジェクト」は立ち上がりました。
  活動を推進してゆくためには、少なからぬ資金が必要です。
  多くの方々が、私達の活動にご賛同頂けるようお願いいたします。


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